「野人」実在の証言、専門家が再探索を呼びかけ=中国湖北省

【大紀元日本9月10日】中国湖北省の神農架(※)で「野人」に対するはじめての組織的な科学探索が行なわれてから、今年で30年になる。最近、湖北省の46人の専門家が連名で政府に提案書を出し、再度「野人」に対して科学探索を行なうよう呼びかけている。 

野人と5日間生活した老人

「長江商報」によると、元船舶エンジニアの老人は、60年前に野人に連れ去られ、野人と一緒に5日間生活した経験があると証言している。当時、この老人は18人の野人を見かけた。皆全身に長い毛が生えており、両足で歩き、尻尾がなく、人間よりも素早く歩いていたという。

野人は彼を背負って連れ去った。彼はあまりの驚きに意識を失い、目覚めたときには野人の洞窟の中にいた。一度は逃げたが、間もなく野人に連れ戻された。しかし、ずっと物を食べられなかったので、5日後に野人は彼をある村の近くに連れて行き、そこに置いていったという。

4度も野人を見かけた探索者

13年来一人で神農架の深山に入って野人を探索し続けてきた張金星氏は、一昨年6月、野人を見かけた。これは張さんにとって4度目であった。張さんは当時の様子を、「その日、突然雷を伴うにわか雨が降り出し、私は洞穴に入って雨を避けていた。すると、突然一人の野人が入ってきた。野人は私を見かけると、慌てて逃げていった」と振り返った。

その野人は、身長約2メートル、全身に褐色の毛が生えており、直立で歩き、顔にも毛があり、体の形は人間に近かった。その後、張さんは野人の足あとを辿っていき、野人のものと思われる毛髪を見つけたという。

張さんの話では、すでに野人に関する情報をかなり多くつかんでおり、時期を見て公開するつもりだが、野人に関する研究によって、彼らに危害を加えることは避けたいという。

30年前に科学探索チームが採集した毛髪

1970年代、現地の人が神農架で野人を目撃したという情報はたくさんあった。1977年、古人類学、動植物学、地理学の専門家を含めた100人あまりの科学探索チームが、神農架で野人探索の大規模な科学調査活動を行った。

湖北省の文物考古研究所の研究員で、古人類学専門家の王善才氏は、当時の様子を振り返って次のように述べた。「その時の探索活動では、野人の生体を発見できなかったが、野人のものと思われる毛髪と糞便をたくさん採取した。あわせて、多くの目撃者を訪ねて様々な情報を収集することができた。採集した毛髪を北京、上海、武漢の研究機関で鑑定した結果、それらは類人猿のものではなく、人間のものでもなかった」。

※神農架:中国湖北省に位置する森林地帯で、中国人の祖先と言われる神「神農氏」が、ここに足場をかけて薬草を採ったと伝えられることから、「神農架」の名がついた。ここには珍しい動植物が生息するだけでなく、「野人」の出没の噂でも有名。

(翻訳/編集・甄)

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