人権聖火リレー:チェコに到着、副首相などが歓迎式典に参加
【大紀元日本9月7日】グローバル人権聖火リレーはドイツのベルリン、ミュンヘンを経由、9月5日チェコの首都プラハに到着した。受け継ぎ式には、チェコ副首相や、プラハ市の市長を含め、多くの政府要人や、非政府組織、スポーツ界、芸能界の支援者などが参加した。チェコのオリンピック金メダル獲得選手などが同国での聖火伝達大使を務める。
9月5日正午から、市内のプラハ広場で、チェコの有名ミュージシャンや、演奏バンドなどが集まり、人権聖火の歓迎コンサートを開いた。午後4時半ごろ、ブルシック(Martin BURSIK)副首相と国会議員マレク・ベンダ氏(Marek Benda)とカテリーナ・ジャック氏(Katerina Jacques)が、人権聖火を受け継ぎ、会場に現れた。ブルシック副首相はチェコでの人権聖火リレー活動の名誉会長を務めている。プラハ市のべム市長は受け継ぎ式典に参加、講演を行った。また、ハヴェル前大統領や、国防大臣、外務大臣などからは、祝賀メッセージが贈られた。
ブルシック副首相はチェコでのリレー活動の名誉会長を務めている(AFP/Getty Images)
チェコ国内の有名バンド「黄い姉妹」は歓迎コンサートで歌声を披露(大紀元)
ハヴェル前大統領(左)とバルカノーワ国防大臣(中)(Getty Images)
チェコのハヴェル前大統領は祝賀メッセージで、人権聖火リレーは「我々が住むこの世界に希望をもたらした」とたたえ、「中国当局は巨額の投資などを用いて、人権迫害を粉飾しようとしている」「オリンピックを招致する際に、交わした人権記録改善の約束を実行するよう、中国当局に求めるべきである」などと述べた。
また、シュワルツェンベルグ外務大臣はメッセージで「人権を守るのは、チェコの外交活動の重点目標であり、チェコ政府は中国当局との公式会談の場で、必ず人権問題を提起している」などと述べ、中国の人権状況は「信じ難いほど深刻である」と指摘し、「経済の急速な発展よりも、自由と基本人権の発展を優先すべきである。経済発展が人権迫害行為を無視する理由になってはならない」と非難した。
バルカノーワ国防大臣はメッセージで「中国でのオリンピックの宣伝と準備活動の背後に隠されている人権迫害の事実を無視してはならない」と強調し、スポーツ選手に対し、「勝利に酔いしれようと、失敗や挫折に苦悩しようと、良識の声を発するのを忘れてはならない」と進言し、人権聖火は被害者への支援を表する絶好のチャンスと力説した。
チェコでの人権聖火リレー活動は現地政府の強い支持を得ている。また、今回の受け継ぎ式典には、チェコのオリンピックメダル獲得選手や、有名芸能人なども多く応援に駆けつけた。
バルセロナ・オリンピックでカヌー競技のスラロームC-1項目の金メダルを獲得し、アトランタオリンピックで同項目の銀メダルを獲得したルカス・ポラート(Lukas Pollert)氏が、聖火の伝達大使を務める。そのほか、同国の長距離マラソン選手メロス・スコービル(Milos Skorpil)氏や、100キロマラソンのチェコ記録保持者クレェジ(Jiri Krejči)氏などもリレーに参加する。
9月6日午前、聖火はブルノ市に到着、その後、スロバキアや、中欧と東欧の国々にリレーされる。
聖火伝達大使を務めるチェコのオリンピック金メダル選手ルカス・ポレータ(Lukas Pollert)
この活動の主催者「法輪功迫害真相調査連盟」(略称・CIPFG)の北米調査団のスポークスマンによると、現時点までに、35の国、150以上の都市がこの活動に参加したいと申し出ている。中国国内の10省の民衆は、様々の方法でCIPFGに連絡を取り、人権聖火リレーを国内に導きたいなどの願いを表したという。