中国広東省:200年以来記録的な暴雨、洪水被害

【大紀元日本8月14日】台風「パブック(Typhoon Pabuk)」の影響で広東省湛江市は200年以来の記録的な暴雨に見舞われ、数千人の市民が依然洪水に取り囲まれており、当局は空中から救援物資を投下し緊急救援を行なっている。

英国BBCによると、広西省南西部の湛江地区は先週末に暴雨に見舞われ、各ダムの水位も警戒線を超えていた。中でも雷州半島の被害が最も深刻で、食品および飲み水など日常生活品が不足し、状況は深刻である。これに対して、地元当局はヘリコプターを出動させ、湛江地区で洪水に取り囲まれた住民たちに対して、食料品900キロを空中から投下、緊急救援措置を取っている。

8月12日までの統計では、広東省の被災人口は116万人、被災の農地面積が2万6700ヘクタール以上に上ったという。また、家屋倒壊は3600軒以上、直接経済損失は13・4億元(約206億円)になるという。

広東省雷州市に管轄されている中型の大湾ダムが決壊した。地元当局は事前に住民を緊急避難させたため、死傷者は出なかった。

一方、山東省煙台市の大沽夾河は、史上最高の水位に達し、全省の39の大・中型ダムが警戒水位を越え、24のダムで水が溢れ出している。

山東省で25万人が洪水の被害を受け、直接経済損失は2・72億元(約41億9千万円)に上ったという。

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]