世界最古の国際大学・ナーランダ寺院、再建へ=インド

【大紀元日本8月10日】インド北部のビハール州にあるナーランダ寺院遺跡は、5世紀から12世紀まで続いた仏教学の聖地であり、世界最古の大学の一つであったが、1193年にイスラム勢力によって破壊されたと言われる。インドは現在、日本などのアジア諸国と協力して、破壊から810年余り経つこの遺跡を再建する準備をしているという。中央社が伝えた。

ナーランダ寺院は、427年前後に、ビハール州の州都パトナーの東南55km付近に建てられた国際大学で、最盛期には、蔵書900万巻、学生1万人、教師2千人を誇る世界で最も古い大学の一つで、中国、韓国、セイロン(現スリランカ)、インドネシア、ペルシア(現イラン)の僧侶や学者がやって来て学んでいたという。中国唐代の高僧・玄奘三蔵も西域に経典を授かりに行った際この寺院で5年ほど学んでいる。

ナーランダとはサンスクリット語で「知恵を授ける者」という意味で、同寺院は古代インド佛教の最高学府であり学術センターであったと同時に、哲学、論理学、言語学、天文学、数学、医学などの知識も教えていたといわれる。

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。