全世界中国舞踊大会、参加者が抱負語る

【大紀元日本7月7日】2007年7月6日から8日、新唐人テレビはニューヨーク大学スカーボール・パフォーミングアーツ・センター(Skirball Center)で「全世界中国舞踊大会」を開催する。中国古典舞踊の復興に志する優秀な舞踊人材に国際舞台にデビューする機会を提供することが目的。大会に参加する世界各地の中国舞舞踊家たちは、続々と現地入りし、様々な感想や、見解を語った。

全世界中国舞踊大会は中国文化を復興させる

シンガポールの栾玲さんは20年以上に芸術教育に携わる舞踊家。中国舞踊は人間に「怨恨と哀愁を忘れさせる」と語り、「早いリズムの現代社会では、中国舞踊は感情を深く込みさせ、思う存分に美しさを表現、人々を吸い込ませるのように魅了する」と感受を表し、その美妙な音楽に陶酔した孔子の言葉「3ヶ月肉を食さなくても構わない」「善と美をこの上なく存分に表現」などを引用し説明した。

また、栾玲さんは「老子」の名句などを引用、「中国舞踊は言葉の表現方法を超越、芸術手法を用いて、高い基準の道徳理念を表せ、人々に感覚と精神な享受を提供」と述べ、今回の大会は中国文化を復興する盛挙と喜び心を語った。

政治干渉を受けない環境を開拓、舞踊家に才能発揮の場を提供

中国領事館の指令を受けたニューヨーク大学の中国人学生会は6月8日、公開状を発表し、大会を誹謗中傷した。そのことについて、台湾の「欧陽慧珍舞踊団」の団長・欧陽慧珍氏は、「中国の正統な神伝文化を推進する本大会は、伝統を破壊する中共政権の本質と完全に異なっているため、彼らがそのような妨害行動を取るのは予想外ではない」と話し、政治は芸術を妨害してはならないと非難、大会の参加者が中共による政治汚染のない安全な環境で、才能を発揮できることを願い、「全世界の人々に中国古典舞踊の優雅な美と中国伝統文化の奥深い内面を鑑賞できるよう務めたい」と述べた。

また、同団長は、「芸術は永遠に、真・善・美を表現すべき。本物の芸術家の心には、如何なる政党・政治などがない。考えは非常に単純で、舞踊を愛し、芸術を愛し、中国舞踊を愛しているだけ。参加者の共通の思いは、中国古典舞踊の美しさを最大限に表現し、全世界の隅々までに輝かせること」と述べ、中国舞踊の演目は芸術的な身体表現で、無私で慈悲な美徳を表現する点が優れており、後世代々に受け継がれるべき舞踊だと讃えた。

大会は台湾舞踊界にパワーを注いだ

台湾「萍影舞集舞団」の芸術総監・叶雅萍氏は、上海や、北京、雲南省などの各地で各民族の伝統舞踊を学んでいた。2000年には英国のThe Royal Academy of Danceでバレー教師の試験に合格した。

同氏は、「新唐人テレビが中国舞踊を全世界に広げようとする活動は、とても素晴らしい。その努力に深く感動する。今回の舞踊大会は、中国舞踊を表現するステージを提供している」と感謝の意を表し、大会は台湾舞踊学習者に新たなパワーを注いたと評価。

中国の悠久なる伝統文化を伝承、推進

香港のベテラン舞踊教師・鄔欣余氏は、30数年間中国舞踊の推進に注力してきた。遠東・芸術学院、鄔欣余中国舞踊学校などを創設、香港の舞踊コンテストの選考委員を歴任してきた。彼女は、「中国伝統文化を国際社会に広く推進するのは、とても素晴らしいこと」と述べ、大会が一挙に成功し、中国舞踊を世界舞台に邁進させることに期待を寄せた。

豪州の舞踊家・麗麗芳亭氏は、舞踊教育に40年以上専念してきた。中国舞踊について、同氏は、「中国人として、特に舞踊芸術に携わる人として、我々の責務は、中華文化を全世界に推進すること。今回の世界中国舞踊大会は、このような歴史と現実的な重任を担っている」と述べ、「若い世代が中国の歴史を勉強し、中国の悠久なる優秀な伝統文化を受け継がなければならない」と強調した。

全世界中国舞踊大会は7月6日から8日、米ニューヨーク大学のスカーボール・パフォーミングアーツ・センターで開かれる。8日夜、表彰式の後、神韻芸術団の公演が予定されている。詳細はホームページdance.ntdtv.comにて掲載。

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