英国:H7N2型鳥インフルエンザ、11人感染症状出現

【大紀元日本5月30日】英国・ウェールズの国家公共衛生サービス所関係者は5月28日、すでに36人が鳥インフルエンザ・ウイルスと接触した可能性があると発表した。

公共衛生サービス所で24日、ウェールズ北部ケブンの農場から、低病原性H7N2型鳥インフルエンザ感染発生が確認された。当局は、このウイルスは高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスと異なることを説明した。

感染した農場にある15羽のロードアイランドレッド種の鶏が死んだのち、ウイルスの感染拡大を予防するために、衛生職員はさらに30羽の鶏を処分した。今回の感染に関係する分析報告はまだ正式に公開していないという。

一方、ウイルスと接触した36人の内の11人はすでに感染症状または結膜炎が現れたが、重体の患者はいないという。公共衛生サービス所のライエンチ伝染病首席顧問は、今回のウイルスは公共衛生に対する危険性は極めて低いとの見方をを示した。

ライエンチ首席顧問は「この種の鳥インフルエンザ・ウイルスは、人と人との間に相互に伝染するのは非常に珍しい」と説明した。

英国で一番最近にあった鳥インフルエンザ・H5N1型ウイルス感染事件は、今年の2月にイングランド東部の七面鳥養鶏場で発生した。当時、感染拡大を予防するために、当局は約16万羽の七面鳥を処分したという。

世界保健機関(WHO)の統計によると、2003年末にH5N1型ウイルスによる鳥インフルエンザ感染発生以来、世界において少なくても306人が感染し、そのうち185人が死亡した。その多くは東南アジアである。

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