SARSバナナの風評被害、価格暴落=中国海南省

【大紀元日本5月29日】中国製日用品や医薬品、食品における安全が国際社会の強い関心が寄せられているこの時期、「SARSバナナ」の風評被害で海南産バナナの価格が暴落した。地元における経済損失は甚大で、栽培する農民たちを悩ましている。

BBC報道によると、海南産バナナは今年4月、発癌物質であるパナマウイルスが検出されたといううわさが広まり、すでに一度バナナの価格が暴落した経緯がある。今回はSARSに類似するウイルス(重症急性呼吸器症候群)が含有しているといううわさが流れ、民衆が再びパニックに陥り、バナナの価格も再度暴落したという。

人民日報は25日、地元農民・肖玉芳さんが150万元(約2280万円)を借金してバナナを栽培したが、今回の風評被害でバナナの価格が下落したため、工員の賃金すら支払えないと悲鳴を上げていることを報じた。

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