侵略性傾向もたらす「バーチャル・リアリティー」

【大紀元日本5月1日】刺激的なコンピューター・ゲームに興じるのが好きな人は、バーチャル・リアリティー仮想現実)の世界で、気兼ねすることなくしたい放題にしている。興じる期間が長くなるにつれて、現実生活の中での行為に影響が及ばされる。最近の研究では、レースゲームに興じることが好きな人は、現実生活の中で車を運転する際、交通事故など深刻な衝突を冒す危険性がとても高いという。射撃ゲームが好きな人は、常にゲームの中で相手をねらって射撃するので、現実生活の中で侵略性のある思想と行為が多くなり、その人の運転にも影響が出る。

ロイターの報道によると、レースゲームのプレーヤーは、現実に運転する際スピードが速すぎ、縦横無尽に突き進んで交通事故を起こす。コンピューター・ゲームの特色は現実な生活環境を模擬したことで、プレーヤーは常にレーシングカーを運転して、都市、田舎を通り抜ける。運転行為は競争、前後を顧みない。高速で走行し続け、他の車両と通行人にぶつけやすく、また車で危険な特記パフォーマンスを披露する場合もある。それが現実生活に反映されると、交通事故と深刻な衝突を犯す危険性がとても高い。

エイリアン技術センター(Aliens Center for Technology)の研究メンバーは、レースゲームに興じる男女198人に対して研究した結果、彼らの運転は侵略性と危険性を持っており、ゲームに興じない人は、運転時に危険性が比較的少ないことを発見した。研究は同時に、被験者の男性68人について、たとえただ一種のレースゲームに興じたとしても、その他のゲームに興じるプレーヤーと比べると、現実的な交通環境の中で危険性の高い運転をするグループであることを発見した。

レースゲーム以外、射撃ゲームも実際の運転態度に影響を与える。射撃ゲームは、ゲームの中で相手を狙い、この類のプレーヤーには侵略性のある思想と行為が増える。しかし彼ら自身はコンピューター・ゲームが彼らの運転に与えた影響にめったに気づいていない。

ほかにエール大学とワシントン大学の教授らも研究を通じて、常に暴力的なコンピュータ・ゲームに興じる学生は、現実生活の中で侵略的傾向があることを発見した。

2006年東京:コンピュータ・ゲーム見本市。最近の研究によると、レースゲームに興じる人は、現実生活の中で運転する際、交通事故など深刻な衝突を冒す危険性がとても高いという。(Getty Images)

専門家は、「コンピューター・ゲームが、一般市場に溢れている。青少年が暴力的コンピューター・ゲームを買い漁り、これに熱中しているのは憂慮すべき事態だ」と指摘、「日常的にコンピューター・ゲームに没頭すると、だんだん人間らしい行為が変異する。レース、射撃及び暴力的なコンピューター・ゲームは、(販売前に)必ず慎重に審査されるべきだ。それはこれらのゲームが侵略性のある思想と行為を増やすだけでなく、交通安全に影響し、人類に人間としてあるべき思考と行為を失わせるからだ」と深刻な事態として受け止め厳重な警鐘を鳴らした。

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