薬物駆除された野ねずみが料理に、佛山市全面禁止発令=中国広東省

【大紀元日本4月6日】「広州日報」の報道によると、中国広東省では、野ねずみの栄養価が鶏肉より高いと言われており、民間では有名な料理として食されている。特に佛山市では野鼠料理が大変流行しており、生きた野ねずみが高値で売られているという。

佛山市の農地では今年に入ってから、大規模な野ねずみ駆除が行われたが、それら薬物で死亡させた大量の野ねずみが食料として食卓に上っている。これを受けて、佛山市当局はこのほど、レストランなどにおける野ねずみ料理の全面禁止を発表した。当局の発表によると、野ねずみの栄養価が高いという科学的根拠はなく、駆除された野ねずみには体内に薬物が残留していることから、食すれば命の危険に晒されるという。

今年1月より現在まで、佛山市の約2万ヘクタールにわたる農地で大規模な野ねずみ駆除が行われた。一部の村民は、駆除され死亡した野ねずみを自分が捕獲したものと混ぜて販売しているという。

佛山市疾病制御センター関係者によると、野鼠は雑食動物で、体内には多くの有害化学物質が残されているという。また、人間が野ねずみを捕獲、輸送、屠殺、加工する過程において、吸血昆虫を媒体に、または野ねずみの血液、排泄物、分泌物などから病原菌に感染する場合がある。

珠江デルタで流行っている野ねずみ料理は9種類ある(ネット公開写真)

専門家は、一般的に野ねずみ駆除に使用されている化学薬品は、人間が過剰摂取すれば、胃の内出血、胃潰瘍などの症状を引き起こすことがあり、命の危険に及ぶこともあると警告している。

中国珠江デルタの一部地区でも野ねずみ料理の人気が高く、専門店は至るところにあるという。

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