聖母の涙は何を語っているのか
【大紀元日本3月27日】聖母マリア像やキリスト像から涙が流れる現象は、世界各地で時々報じられている。時に血の涙を流している場合もある。このような常識で理解できない現象について、宗教信仰者の立場や科学者の立場から、さまざまな解釈がある。
教皇ヨハネ・パウロ2世は、かつて、この現象を東方からの共産主義の脅威を受けている人類に対する神の慈悲の現れだと解釈した。
大紀元記者は、この現象について、米国在住のクリスチャンで、中国宗教迫害真相調査委員会の発起人である李世雄氏に取材したところ、彼は次のように自分の見解を語った。
これらの現象はすべて偶然ではなく、神はこのような超常の方式で深く迷っている世人に警鐘を鳴らしている。もちろん、神からの警告は、このような現象に限らず、天象の変化や、疾病の流行、天災なども、同じように人類に対する啓示と理解することができる。
現実社会に生活している人々の知識や、考え方、観念などは、すべて回りの生活環境の影響によって形成されたものである。一部の人々は、信仰心により、『聖書』などの経典から、神が実在する痕跡や真理を感じ取ることができるが、現実の生活環境に戻ってくると、やはり名利に負けてしまい、真理を捨ててしまった。
そのために、神は、時々、このような方法で、世人に警鐘を鳴らし、啓示を与えているが、このような超常的な現象が報じられた後、まもなく世間のさまざまな事件の報道に覆い隠されて、忘れられてしまい、人々は、相変わらず、世間の名利の争いに没頭する生活に戻ってしまった。
9・11事件のとき、一部の生存者が、当時、世界の末日が来たような恐ろしさを感じたという報道があった。しかし、その後、この災難の原因に関して、人々は深く考えることも反省することもなく、相も変わらず、現実の名利の中に明け暮れている。