香港:「中国人権弁護士に関心を寄せるチーム」結成、大陸人権弁護士らを支援

【大紀元日本1月24日】香港の人権弁護士で、民主党の何俊仁・立法会議員、劉慧卿・立法会議員および法曹界、学術界の多数人士によって結成された「中国人権弁護士に関心を寄せるチーム」は、1月20日に記者会見を開き、大陸で中国共産党(中共)政権に制圧され、身の上の安全を脅かされている高智晟氏を含む人権弁護士たちを支援するとし、チームの最終目標は、中国における法治社会の実現を促進することであると発表した。

何俊仁議員および劉慧卿議員がチームの正・副主席を担当し、張耀良氏、黄瑞紅氏、何慧イン氏、潘シ氏などの弁護士、浸会大学報道学部の杜耀明・助教授が構成員である。

*中国人権弁護士の海外講演を催す

何議員は「香港、国際社会の有識者を通じて、互いに協力しあい、大陸の法曹界との会話を大いに進め、大陸内部で法律、弁護士および法律に沿って権利を獲得する人を尊重できる文化と環境づくりを望む」と語った。チームは、今後は多方面における学術交流、討論会および出版物を通じて、大陸人権弁護士の仕事および彼らに対する声援を送り、海外での講演またはチーム構成員が訪中する計画をしているという。

何議員は「ここ数年間、中共政府は法治および調和のある社会を建設することを唱えてきた。故に、弱小グループのために権益を獲得しようと努力する人権弁護士に対して制圧や監禁する如何なる口実もあってはならない。結局は、独立の司法制度と弁護士・法律関係者の権益を尊重することが、中国の法治社会へ歩む最初の一歩である」と主張した。

*張耀良弁護士:情報は厳しく封鎖される

チームで中国事務秘書を務める張耀良弁護士は、中共当局が厳しく情報統制しているため、多くの大陸民衆は程翔事件および高智晟弁護士、陳光誠氏等人権・法律関係者が制圧され、中共が人権を蹂躙していることはまったく知らないと指摘した。

一方、大陸の弁護士や人権活動家たちを招請し、海外での講演について、中共当局が彼らの鋭い批判に対して、出国させるかどうかの実質上の問題は残るとし困難であることを示唆した。

*王友金氏:中共当局、法曹界を制御

香港大学法律学院の陳文敏院長および中国法律学者で、香港中文大学・香港アジア太平洋研究所の王友金教授は、チームの顧問として会見に参加し、大陸の法曹界は大体において腐敗していると指摘し、高智晟弁護士たちのように不当や冤罪に陥れられた人民のために弁護する正義たる弁護士たちは、人々から尊敬と声援を受けるべきだと強調した。

王教授は「大陸の弁護士は中共政府と資本家の道具にしかなっていないのだ。その理由として、①党機関は彼らの生活のよりどころであり、党機関に対して不服または逆らう言論を出せば、いつでも弁護士資格が取り消される②いくらお金を沢山もらっても、当局に不都合な弁護をすれば、命の安全の保障はないからだ」と分析し、尊重されている香港の弁護士に比べて、大陸の弁護士の立場は雲泥の差であると指摘した。

王教授は、今回のチームの設立に伴い、中共へ人権問題を投げかけ、大いに議論すべきだとの見解を示し、「全員が協力し合い、中国の発展を観察し関心を寄せることは香港の発展にとっても有利である」と主張した。

*劉慧卿議員:北京当局はオリンピック開催に対する承諾を違反

劉議員は中共当局が異見人士や報道関係者に対する制圧がもとより一層ひどくなったと非難し、「中共政府は1989年に公民権利および政治権利の国際公約に調印したにも拘わらず、規約の採択は行っていないのは何故か。それは、採択が決定すれば、中国人の公民権利、政治権利は国連の監察を受けることになるからだ。しかし、中共政府はオリンピックを開催することにあたって、承諾したことに対して履行する責任があり、民主法治を促すために独立した法曹界は非常に重要である」と指摘した。

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