中国、新年も厳しいネット検閲でスタート=国境なき記者団

【大紀元日本1月17日】パリに本部を置く国際的なジャーナリストNGO「国境なき記者団」は14日、中共当局が例によりネットにおける言論の自由を新年早々に攻撃し始めたと発表した。中共官僚の腐敗を暴くサイトは8日、当局により閉鎖され、四川当局はチベット族の女性詩人・唯色(ウエイ・スー)氏による民族色の濃い作品発表を禁止。また、中国民主派50人のうちの一人である郭飛雄(=ペンネーム、本名・楊茂東)氏は、獄中で拷問されている。

国境なき記者団によると、中国はインターネットが急速に普及したものの、検閲は緩和されておらず、「北京はもとより、各省でも、ネット上で民主的な発言をする活動家は、一様に弾圧されている。特に、郭飛雄氏が獄中で拷問されていることには、衝撃を覚えている。中国は依然としてネットを監視する警察国家で、われわれはこれに断固反対する」と声明した。

郭飛雄弁護士は、2006年9月14日に監禁され、後に「非合法な営利活動」に従事したとして告発された。しかし、拘束の本当の理由は彼の人権活動だった。郭氏は、「独立中文作家筆会(ICPC)」に所属する作家で、ネット新聞に定期的に投稿していた。その妻・張青さんは、AFP社に対し、「公安は、郭をベッドに縛り付け、連続40日間も打ち据えて自白を促した」と述べ、郭氏が受けている拷問の惨状を訴えた。

当局は依然として、ネット上でチベット人作家・詩人の唯色氏の作品を発表することを禁止している。昨年7月、同氏のブログが閉鎖された。12月7日、四川省・綿陽市の公安当局は、チベット関係のサイトから民族色の濃い作品をすべて削除した。

福建省アモイの警察当局は1月8日、03年に立ち上げられたサイト(www.lixinde.com)を閉鎖した。同サイトは、官僚腐敗や地方政府の活動に関するニュースを掲載していたが、当局はそれらを「歪曲報道」と称している。同サイトが最近掲載した記事には「遼寧省委員会書記、ヤクザ社会と癒着」というものがあっった。

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