ドイツ人記者と通訳が行方不明、民主活動家の取材で=中国杭州

【大紀元日本12月16日】ラジオ自由アジア(RFA)放送局は、中国の民主運動活動家を取材する予定だったドイツメディア記者とその通訳が、中国杭州で行方不明になったと報じた。

中国で民主活動を行っている中国民主党メンバーの金彪さんが12月14日に同放送局に対明らかにしたところによると、同党メンバーらはドイツメディアの記者と通訳の取材を受けるために、12月12日午後5時に杭州断橋付近で待ち合わせることになっていた。しかし、待ち合わせの2時間前に、上城区公安支局の関係者が金さんを訪れ会食を口実に、実質上金さんを自宅から連行した。金さんは午後7時頃にやっと解放されたという。公安側は、今回の会食は個人的な集まりであることを理由に、召喚状は不要だ主張した。公安の行動は、ドイツ人記者との取材を妨害する目的であると金さんはみている。

また、同取材を受ける予定でいた民主党メンバー・朱虞夫さんも当局に呼び出されたという。朱さんによると、12日午後、当局に呼び出される前に、通訳の黄さんからトラブルに巻き込まれたとの連絡があったという。黄さんは上海から杭州へ向かう間に尾行され、11日夜、公安職員が記者と通訳の宿泊先を訪ねて、両氏の身分証明書類を検査し、取材の注意事項を守るように注意されたが、行動の自由は制限されなかったという。しかし、朱さんは両氏とそれから連絡が取れなくなった。朱さんは記者と通訳は公安に勾留されたとみている。

12月11日、民主党メンバーの朱さん、呂耿松さんおよび呉遠明さん3人はすでに一度警察に呼び出され、深夜まで尋問を受けたという。

中国民主党はアメリカに亡命した民主運動活動家の王希哲らが設立した組織であり、中国大陸に根を下ろし、中国の民主政党になることを目的としている。しかし、大陸にいるメンバーらは相次ぎ逮捕されている。

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