台湾行政院:中国国家宗教事務局長に信仰の自由勧告

【大紀元日本12月11日】台湾行政院(内閣に相当)大陸委員会の呉釧シェ主任委員は12月7日、欧州連合議会のバスチアン・ベルダー議員一行と会談し、北京当局は相変わらず報道統制、宗教弾圧を重ねているが、台湾側は、両岸における宗教的な交流を積極的に推進し、中国国内の宗教信仰自由の実現を促したいとの考えを示した。中央社が伝えた。

呉委員によると、今年10月初旬に国際佛光会第11回世界大会が台湾で開催された時、星雲大師は、中国国家宗教事務局の葉小文局長を招待し、中国共産党当局に対して、人民の宗教自由を尊重するよう呼びかけたという。

大陸中国ではこれまで、江沢民前政権が1999年7月に法輪功に対して弾圧を開始して現在まで継続しており、チベット地区のダライ・ラマ信仰者、新疆ウィグル自治区(東トルキスタン)の回教徒、大陸内地における地下キリスト教徒などを粛清してきた経緯がある。

呉委員は、今年12月のクリスマス前に台湾当局は、さらに盛大な宗教活動を開催し葉局長を再び招聘したい意向であるとし、台湾政府幹部から葉氏に対して、中国人民の宗教信仰自由を保障する議題を提起し、有意義な対話ができるよう期待している。

また、中国側が知的財産権の保護問題にも関心を寄せたベルダー議員一行に対して、呉委員は、中国における知的財産権の侵害および偽物商品の製造問題は深刻であるが、中共政府当局はこれまで同様看過してきたとの見方を示した。

呉委員は知的財産権を保護し、高度技術産業の競争優勢を保つために台湾は、中共当局と台湾系現地企業の双方に協議を求めると同時に、中国国内の法律制度の健全化を促す二面作戦の方針を明らかにした。

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