チベット亡命政府特使、ダライ・ラマ亡き後のチベット懸念
【大紀元日本12月7日】北京当局に対して独立ではなく、自治を求めているチベット亡命政府のローディ・ジャリー特使はこのほど、チベット自治区の境界線を再画定を中国共産党(中共)に求めているとし、ダライ・ラマ14世が健在時にチベット問題の解決ができなければ、情勢不安定をもたらし、問題解決の道が閉ざされる可能性が高いと示唆した。
BBCによると、ジャリー特使は11月14日、米ワシントンのブルーキングス研究所で、「中共当局は一方的な都合から一度はチベット自治区の境界線を改めた。チベットの特色を保持するためには、当局が画定したチベット自治区境界線を再確定するべきだ」と指摘し、「実際、チベット人は生活方式、伝統および宗教が平和的に維持できる行政管轄を望んでいる」と明らかにした。
情報筋によると、現在チベット人の約半数がチベット自治区で生活しており、甘粛省、四川省、青海および雲南省などにも分散しているという。ジャリー特使は分散しているチベット人を統括するとは、独立または分裂の企みではなく、チベット人が中国国内の1つの独特な民族として保全するためであると強調した。
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