24日の北京「中国人権展」:会場周辺戒厳、直訴者ら大量逮捕
【大紀元日本11月26日】北京市の民族文化宮で開催中の「中国人権展」は23日、北京市で22日より開催される国際人権シンポジウムに参加する国連人権委員が「中国人権展」を観覧するため、会場周辺は戒厳態勢となった。しかし、大勢の直訴者が国連人権委員に訴えようと狙って会場へ押し寄せ、相次ぎ横断幕を掲げて抗議を行った。同日午前中約四百人の抗議者が逮捕され連行されたという。
アジア自由ラジオ放送(RFA)の報道によると、直訴者らが、「人権を尊重および促進し、調和ある世界を構築する国際人権シンポジウム」に参加している国連人権委員が23日に中国人権展の会場に寄せ、人権展を観覧するとの情報を入手したため、23日朝から人権展の会場周辺に押し寄せた。会場外の通り沿いに待機している公安警察は、直訴者が会場に近寄る度に、強制的に連行したという。
当日早朝、会場を訪れて追い出された直訴者の倪玉蘭氏は記者に対して、その日に会場へ駆けつけた直訴者は少なくても千人を越えていたと語った。また、直訴者の周莉氏は、地方からの直訴者は午前中だけでも400人がいたが、全員が4台の車に乗せられて連行されたとし、地元の直訴者50人も拘束されたと語った。
周氏によると、23日からの3日間は国連人権委員、市政府幹部、中央各部委員が来場することになっているため、最終日まで会場は一般公開開放しないという。直訴者たちは、当日午後2時半頃に警察官が増員され、武装警察まで現れたことから、国連の人権委員が到着すると察知し、会場へ向った。
午後3時45分頃に数台の高級車が会場へ向う道路を通過した際、直訴者たちは隠していた「中国には人権がない」などの横断幕を掲げスローガンを大声で訴えた。しかし、たちまち武装警察に取り押さえられた。中には2、3歳の幼児を連れている母親が警察に殴打されたことが、強制連行を逃れた直訴者の話で分かった。
情報筋によると、18日に人権展会場の外で横断幕を掲げた北京の直訴者・張連喜氏はすでに拘留されたという。