胡総書記訪印:亡命チベット人6千人デモ、自治権求める
【大紀元日本11月22日】中国共産党(中共)の胡錦濤・総書記がインド入りした20日、亡命チベット人6000人がチベットの自治権を求める平和的抗議活動をニューデリーなどで行った。チベット青年大会、チベット民主党およびチベット婦人協会など6つの非政府組織などが参加した。RFAが伝えた。
ラジオ自由アジア放送(RFA)局の取材に対して、チベット婦人協会の国際情報担当者チジンダチ氏は「我々は実際、胡錦濤総書記のインド訪問を歓迎しているのだ。我々の抗議は、チベット問題の早急解決を求めるもので、チベットは広範囲にわたり自由自治を求めているだけなのだ。胡錦濤総書記はダライ・ラマと話し合うべきだ」と語り、チベットは独立ではなく、平和的に自治の回復を求めていることを強調した。
一方、AP通信社11月20日の報道によると、憤りを覚えたチベット人抗議者たちは中共の旗を踏み潰し、中共を反対するスローガンを叫びながら、チベットの自由を求めたという。
胡総書記が滞在しているホテル近くで抗議活動していた亡命チベット人の若者を取り押さえるインドの警察官(Manan Vatsyayana/AFP/Getty Images)
今回の抗議に参加したチベット民主党議長・チメヤンゾン氏は記者に対して、①中共・インドの境界問題は実際、チベットとインドの両者間の問題であると主張②今年9月30日、中共軍兵士が亡命中のチベット人を射殺したことと、中共軍隊に拘留された亡命者グループの子供たちが未だに行方不明であることの説明を求める③中共当局は最近、ダライ・ラマ14世に対する誹謗中傷や、チベットの人権および宗教自由に対する抑圧が以前にも増して激化しており、即時停止を求める―この3点を胡錦濤総書記へ求めたいとした。
胡総書記は、チベット自治区党委書記を務めた1988年から1992年までの間、チベット弾圧の徹底で党内の評価を上げたが、その強硬姿勢は今も変わらず、むしろ激化しているとさえ見られている。
チベット人抗議者たちによるハンスト、キャンドル・ライト追悼会、募金・署名および記者会見の活動は胡錦涛・総書記のインド滞在中の23日まで続けられるという。