中国臓器狩り:カナダ独立調査報告に韓国与野党も驚愕

【大紀元日本10月26日】法輪功学習者を狙った中国臓器狩りについての調査報告の発表で、世界中を驚かせた前カナダ議員デービッド・キルガー氏および国際人権弁護士デービッド・マタス氏はアムネスティ・インターナショナル韓国第49組の代表・呉世烈氏の招待を受け、10月17-18日に韓国を訪問し、記者会見および講演会を開いた。

キルガー氏およびマタス氏の訪韓は、韓国社会においても大きな反響があった。韓国与野党の議員らは中国共産(中共)党の残虐な行為に対して強く譴責し、中共が行っている生体臓器摘出の犯罪行為について調査する活動に参加する意向を示した。

韓国国会で講演を行うキルガー氏(大紀元)

韓国国会「法治司法委員会」の委員長で、韓国最大野党の大「国家党」(ハンナラ党)議員・安商守氏は、臓器狩りに強い関心を寄せているとし、韓国の保険福祉部および法務省に対して、中国へ臓器移植を行う韓国人を調査するにし、証拠が十分であれば、同件に対して立法を講じる意向を示した。

韓国与党「開かれた我が党」(ウリ党)議員辛鶴氏は10月18日、韓国国会で開かれた「法輪功学習者を対象に生体臓器摘出の調査報告」発表会に参加し、臓器狩りの暴挙をやめさせるよう呼びかけた。

国会で開かれた講演会の参加者(大紀元)

国連NGO平和大使で、前国会議員の金浩一氏は「死者の死体に対して不当行為があった場合は刑罰を受けなければならない、ましてや生きている人から臓器を摘出するのは言語道断」と語り、中共の犯罪を制止するために尽力するとの意向を示した。

また、韓国国会の「人権論壇」会長、最大野党ハンナラ党事務総長の黄佑呂議員は、同論壇に属する議員らも積極的に参加すると意思表明を示した。

記者会見に臨む人権大使・金浩一氏(左2)、アムネスティ・インターナショナル韓国第49組代表・呉世烈(左3)、デービッド・キルガー氏(左4)、デービッド・マタス氏、高成女(右1)(大紀元)

前内閣メンバーで、前大統領候補の李仁済議員は、臓器狩りの事態は深刻であることを認識し、中共の人権侵害を制止するように尽力すると共に、両氏の献身的な活動に敬意を払った。また、韓国「国家人権委員会」事務総長の郭魯鉉氏、与党議員・盧雄来氏、「国立臓器移植センター」責任者らは、臓器狩り事件に強い関心を寄せ、実情を韓国国民に知らせることを表明した。

*韓国メディア、中共の臓器狩り犯罪に強い関心

韓国から中国へ渡り臓器移植手術を受ける人が多く、臓器の出所は不明であり、これまでに韓国のメディアの焦点となった。カナダ両氏は謎を解かし、韓国メディア各社が相次いで事実を報道した。

デービッド・キルガー氏(右)およびデービッド・マタス氏(大紀元)

マタス氏は天津の情報筋によると、中国で臓器移植手術を受ける患者の85%が外国人であると指摘し、渡航移植が盛んな韓国は、立法にて中国での臓器移植手術を制限し、法輪功学習者の犠牲を防止すべきであると主張した。マタス氏はさらに、海外各国の法律規定では、臓器移植を行う際、臓器提供者の同意書が必要であるとし、提供者または提供者の家族が、移植患者と直接連絡ができる状況の下で初めて臓器移植ができると指摘した。

キルガー氏およびマタス氏の訪韓に、主なメディア、聯合新聞、YTN TV、MBC TV、中央日報、UP Korea、毎日経済等は今回の報告会について報道した。

*法輪功学習者、証人として国会の講演会に参加

中国朝鮮族の金学哲氏は法輪功を修煉したことだけで、10年の刑を言い渡された。同氏の母親は金氏はすでに血液検査が行われたと説明し、次は臓器摘出される危機に直面するとし、人々に息子を救出するよう呼びかけた。

記者会見会場(大紀元)

法輪功を修煉したことだけで、10年の刑を言い渡された金学哲氏の母親・権清子氏(左)は、国会で息子の救出を呼びかけた(大紀元

関連記事
中国の中南大学湘雅第二病院に勤務していた羅帥宇氏が、不審な死を遂げた。生前の録音から、同病院が臓器移植研究のために子供のドナーを求めていた可能性が浮上。彼の家族は、羅氏が病院告発を計画していたことから口封じされたと主張している。
中野区で開催された講演会で、日本在住の法輪功学習者が中国で不当に拘束された妹の救出を訴えた。中国での劣悪な待遇や強制的な血液検査の実態を語り、臓器収奪の危険性を指摘。日本の人々に支援と協力を求めた
世界第2位の臓器移植大国だが、その臓器の出所に疑問が持たれている中国。世界で中国の生体臓器収奪が問題視される一方で中国共産党は否定している。今回、中国で臓器収奪に関与した元医師のトフティ氏が登壇し、中国での強制的な臓器収奪「臓器狩り」の実態を証言した。
10月12日、元中国外科医エンバー・トフティ氏の来日に際して、中国の臓器移植問題に関する講演会を開催した。山梨県から足を運んだ長嶺医師は、臓器狩りが起きていることをより多くの医者同士をしてもらいたいと述べた。
中国共産党によって不当に拘束された法輪功学習者の劉聡(りゅう・そう)さん、王乖彦(おう・かいげん)さん、鐘芳瓊 […]