チベット人銃殺の証拠映像が公開、覆された中国の「自衛」説

【大紀元日本10月26日】今年9月30日、中国とネパールの国境地帯で、中国国境警備隊の兵士は、チベット人グループを銃撃する事件が発生した。事件が国際社会で暴露された後、中国当局は、軍人はチベット人に攻撃され、自衛のために銃撃したと説明したが、現場を目撃した外国人が撮影した証拠のビデオ映像もこのほど公開され、当局の説明を完全に覆した。目撃者は「軍人らは、獲物を狙うハンターのようにチベット人を狙っていた」と語った。

ルーマニアのテレビ局(Pro TV)が14 日、中国の軍人が国境を越えようとするチベット人グループに向けて銃を発射、2人が射殺された現場映像を放送した。この映像を撮影したのは、同テレビ局のカメラマン。当時、そのカメラマンは番組制作のため、銃撃現場から約1キロ離れた地点にいたという。

一方、中国当局が発表した声明では、「軍人らはこれらのチベット人の攻撃を受け、自衛のために、銃を発射した」と説明、政府メディアの新華社は、「軍人はチベット人の国外脱出を思い留めるよう説得したが、チベット人が助言を聞かない上、軍人を攻撃した」と報じた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。