中国・湖北省直訴者32人、天安門広場で横断幕と号泣

【大紀元日本9月28日】天安門広場で26日午前9時ごろ、地方当局の重なる妨害を突破して湖北省から北京に来た32人の直訴者が、訴えの横断幕を開き、地上に跪いて訴えを泣きながら叫んだ。数分後、関係者が警察に連行された。天網ネット報道によると、これらの直訴者は、湖北省赤壁市地区ダム建設のために、これまで当局に立ち退きを強要された住民代表であるという。

60年代に湖北省赤壁市にてダム建設のために、1万3千人が立ち退きのためにやむを得ず柳山鎮へ移住した。当時、政府より柳山鎮に移住しても、元の場所にある6670ヘクタールの山林地区は住民たちの所有であると約束した。しかし、70年代に入ってから、地元政府が山林地区を強制収用した。さらに、9年、99年に起きた大洪水の救済援助金も地元政府に濫用され、柳山鎮全体に住血吸虫病が広がっている現状などの問題を抱え、住民たちは不満を覚えたという。

住民たちは湖北省の政府に対して訴え続けたが、地元当局はこのほど、これまで住民たちの権益侵害事件は過去の誤りとして、とがめだてしないとの政策を打ち出した。これに対して、住民たちの怒りが募り、最終的手段として、北京へ直訴することにしたという。住民代表の32人は地元当局の脅し、厳重な検査および阻害を突破し、命を顧みずに26日午前9時に天安門広場に到着した。

情報筋によると、住民たちは30数年間で、国家各級職能部門に対して法律に則りすでに100回以上陳情した。しかし、結果として、3度にわたって、陳情した多くの住民が政府当局に強制連行、殴打、処罰され、住民たちの生活が一層苦しくなったという。今回は、2003年に200人の住民代表の直訴計画の実行未遂の続きであるという。

赤壁柳山鎮の住民に法律のアドバイスを提供している湖南省の人権活動家・周志栄氏が今回の直訴行動を計画し、同行した。周氏は、今回の行動に参加した住民の1人曾国華氏は、当局に連行された際、当局の者に対して「このことを解決しなければ、死んでも我々はここにいるのだ」と抗議した様子を語った。周氏は、北京で開かれる第六回全体会議に対して、中国の弱者の利益に関心を寄せ、地方勢力が住民の利益を剥奪することに対して対抗し、

住民を守るよう呼びかけた。

直訴した赤壁市の住民(天網ネット)

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