G7が開幕へ、米景気減速や原油価格・保護主義の高まりなどを議論

7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)がきょう16日、シンガポールで開幕する。議長国を務める日本からは谷垣禎一財務相と福井俊彦日銀総裁が出席し、順調な拡大を続ける世界経済の下で、リスク要因となり得る米景気の減速や高値の続く原油価格保護主義の高まりなどについて議論する。

G7に先立って国際通貨基金(IMF)が14日に発表した世界経済見通しでは、世界経済の成長予測を2006年を5.1%、07年を4.9%と、4月からそれぞれ0.25%ポイント上方修正した。G7でも世界経済全般は「高い成長を続けており、上手に運営すればこの先もしばらく(成長が)続く」(福井日銀総裁)として協議は「リスクに備える議論」(財務省幹部)が中心となる見通し。

世界経済のリスクとしてG7では、米国経済の減速懸念と世界経済への影響に加え、高値圏で推移する原油価格が与える影響、世界経済の不均衡問題、世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)の交渉凍結など保護主義の強まり、地政学的リスクの高まりなどについて議論する。

[シンガポール 16日 ロイター]

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