天国への手紙

【大紀元日本9月8日】イギリスのとある町に、フレッドという郵便局員がいた。彼は、住所不明やあて先の字がはっきりしない手紙でも、必ず目的地まで届けられるベテランだった。彼は毎日帰宅すると、妻にその日の出来事や発見した事などを喜んで話したものだった。そして夕食後は、パイプに火をつけてから、子供達の手をとって庭に出ると、お話をしてやるのが日課だった。その時のフレッドは、まるで、難事件を解決した名探偵のように楽しそうだった。

しかし、ある日、悲劇が彼を襲った。息子が急病で倒れ、病院へ運ばれたが、帰らぬ人となったのである。

それ以来、フレッドの心は死んだようになった。彼は毎朝、夢遊病者のように打ちひしがれ、元気のないまま出勤し、夕方帰宅してからは一言も発さずに夕食を済ませ、早々と就寝する。彼が毎晩、天井ばかり見つめていることは、妻だけが知っていた。家族がどんなに彼を慰めても、何の足しにもならなかった。

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