江西省僧侶強制退去事件:経緯を語る僧侶、中共の宗教弾圧を告発、「中国の自由・民主実現
【大紀元日本8月31日】江西省宜春市化成寺の聖観法師はこのほど、本紙の取材で当局により寺から強制退去させられた事件について、その経緯を説明した。法師によれば、現地政権の幹部からは、法師を寺から追い出す本当の理由は、男女問題ではなく、法師の政治的な関わりが問題であるとはっきり告げられたという。不適切な男女関係は捏造されたもので事実無根であり、問題の核心は、法師が今年6月4日に17年前の「天安門大虐殺」で殺された死者を追悼する儀式を主事したことで事件の背後に政治問題が絡み、現地宗教関係者が寺院の資金を不正流用している問題を暴露しようとしている法師の口を封じるためであるという。また、法師は、中共政権の恐怖政治による宗教弾圧や法輪功への集団迫害の違法性などに言及、特に、法輪功への迫害が将来、仏教や道教など他の宗教にも及ぶ恐れがあるとし、「中国共産党(中共)政権は法輪功への迫害について、詳細に調査・説明する義務があり、この迫害は一刻も早く止めるべきである」と語った。
聖観法師によると、8月24日午後、中共政権は200人あまりの警官や、約80人の私服警察を寺に動員、宗教関係者が参加するなか、「職務を交代する儀式」を開き、午後6時頃に、身の回りのものを持たされないまま、聖観法師が寺から追い出され、近くの列車駅まで強制連行された。
中国仏教協会の一誠会長が発行した懲戒免職の理由書には、聖観法師が3人の仏教の出家信者と、不正な男女関係があると書き記しているが、当事者の3人の女性は、会長に抗議状を提出し、この事はまったく事実無根であり、法師と自分たちの名誉が著しく損害されたことに怒りを表明、強く抗議した。そのうちの1人の女性は8月上旬に、警察に10時間以上身柄を拘束され、法師と不正な男女関係があると認めるよう脅迫されたが、拒否したという。