中国の臓器狩りについて

【大紀元日本8月25日】中国は昔から酷刑の国であった。歴史が長いだけに刑罰もその分、工夫徹底されたのだろう。史書に「古の死刑には酷薄を極める凌遅とか車裂はもとより、肉刑と称し人間の体を毀損する刑罰あり、極盛とされる三代もこれに沿い周代には五刑三千有り、秦に至って極に達す」とあるが、流石に前漢の文帝時代にはかなり緩和されたようである。それでも万民の恐怖の対象であったことであろう。そもそも、そのような酷刑が定められたのは、矢張り上は謀反の大罪から、下は窃盗の類まで犯罪が多発した結果、所謂聖人の治世においてすら「井田の他にも刑獄を定め一罰百戒」の施策を採らざるを得なかったからであろう。

現代中国では、公安と言うだけで中国人なら警戒する。1970年代のことであるが、私が香港で勤務していた頃、同僚の中国人に、何はともあれ中国本土にだけは行きたくないと云う人物がいた。多分、戦後の一時期に漢奸と非難され辛い思いをしたのだろうが、それにも増して、何度も真顔で公安の恐ろしさを聞かされたものだ。

20世紀最大どころか人類史上最悪の殺戮を生み出した文化大革命は、餓死者まで含めるとその犠牲者の数は想像を絶する。一説では7千万人に及ぶとされる文化大革命の犠牲者の数は、平時戦時を問わず人類最悪の事件だったといえよう。現代、政府による公な文化大革命は起こらないが、悪名高い一人っ子政策はどうだろう。個々の家庭では一生引き摺る悲劇でありながら、やみくもに一人っ子政策が強行された結果、人為的に葬られた人命、具体的には堕胎や産声をあげられなかった女児の数は相当な人数になるだろう。目を背けるような無惨な事件でありながら闇から闇に葬られた稚い命の数は、恐らくは文化大革命の犠牲者と並ぶかもしれない。

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