中国:薬害による死亡例が増加、薬品の滅菌消毒に問題か

【大紀元日本8月7日】中国で最近、薬害問題で多数の死亡例が発生、体の不調を訴える患者が増加している。問題となった「シンフー」ブドウ糖注射液(クリンダマイシン・フォスフェイト・インジェクション)の製造過程における滅菌消毒処理に問題があると見られる。現在、当局はすでに、81例の同薬害苦情の報告を受け、10省に及び、3人が死亡した。わずか一日で倍以上の症例が増加したことから、当局は調査を急いでいるという。

BBCによると、「シンフー」ブドウ糖注射液を使用した後の死亡例は、黒龍江省、河北省および湖北省の3省で発生した。その内、黒龍江省ハルピン市の死亡例は6歳の女児だったという。女児は風邪のために、7月24日にこの薬品を使用し、静脈点滴を開始して20分も経たない内に、高熱となり、3日後に死亡したという。死亡例のほか、同市でこの薬品の使用後、体の不調を訴えた患者が15例あったという。

最新の死亡例は、湖北省の男性(48)で、使用後に過敏性ショックが起きて8月2日に死亡したという。体の不調を訴えた患者は10例だった。また、河北省の死亡例は70歳台の男性で、体の不調を訴えた患者は5例だった。実際、同薬品の使用によって、体の不調を訴えたもっとも多く症例が出たのは、青海省で計18例。また、山東省蓬莱市、廣西省、浙江省等においても、同薬品を使用後の患者は、同症状が出ていると発表した。

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