【ことばの豆知識】床屋
【大紀元日本7月8日】今ではあまり耳にしなくなった「床屋(とこや)」ということば、なんと「魚屋」「パーマ屋」と並んで放送禁止用語なんだそうですね。私はこのことばに差別的な意味合いは全く感じないのですが。
ところで、「床(とこ)」と言えば、「床の間」「床を敷く」などといったことばを思い浮かべますが、それと「床屋」はどんな関係があるのでしょうか。
「床屋」の語源は複雑で、どうも「床(とこ/ゆか)」→「床店(とこみせ)」→「髪結床(かみゆいどこ)」→「床屋」という変遷を辿ってきたようです。
本来、古代の住居の土間で、人が寝起きするために板などを張って一段高く構えた部分を「床(とこ/ゆか)」と言いました。京都の四条河原には、古くから鴨川の流れの上に板張りの涼み台を張り出したお茶屋さんや料理屋があり、「涼床(すずみどこ)」とか「川床(かわゆか)」と呼ばれていました。それは正に、本来の「床」の流れを汲むもので、今も「納涼床(のうりょうゆか)」として京の人々に親しまれています。
ところで、江戸時代、橋詰めなどに出された出店や商売をするためだけに構えられた店は、板や竹を組んで簡易な「床」を設けていたことから、「床店」と呼ばれました。そして、その中でも髪を結うための床店を特に「髪結床」と言い、それがそのうち、ただ単に「床屋」と言われるようになったようです。
(智)
関連記事

春の穀雨は湿気が体に忍び寄る季節。脾を養い、湿気を追い払うには食事の工夫が大切です。新鮮なそら豆と干し貝柱を炊き込んだ「そら豆ごはん」は、気血を高め、脾胃を元気に整える春の養生食です。

iPhoneを長持ちさせるには、バッテリーを100%まで充電しないのがカギ。最新機種では充電上限を設定でき、バッテリー劣化を抑えられます。さらに、理想の充電管理や保管のコツも紹介!

李白が得意になって見せた詩に、妻は静かに一言。「ここ、少し妥当しませんね」。鋭い指摘は、詩の深みをより高めました。唐代の大詩人とその妻との、美しいやりとりを紹介します。

最新研究が示したのは、「安全な飲酒量」は存在しないという事実。少量から中程度の飲酒でも脳にダメージを与え、認知症リスクを高める可能性が明らかになりました。驚きの最新知見を紹介します。

軽い散歩や家事でも脳の処理速度は向上する――中年層を対象にした最新研究が、日常の短い運動だけで実年齢より若い認知機能を保てる可能性を示しました。思考を活性化させるヒントを紹介します。