「氷点週刊」前編集長、新書発表、中国で禁止
【大紀元日本7月4日】中国共産党の下部組織、共産主義青年団の機関紙「中国青年報」が発行する週刊紙「氷点」は、今年1月に中共の歴史を批判した文章を掲載したため、当局より停刊処分となり、編集主幹らが解任された。停刊を巡り多くの知識人や党の元高官らが処分の違法性と言論弾圧を公開書簡などで相次ぎ非難、国内外からの圧力で共産党中央宣伝部がその後「氷点」を復刊したが、「氷点事件」がもたらしたメディアと共産党政権の間の摩擦はまだに氷解していない。解任された李大同前編集長はこのほど、「氷点」週刊に関わる全事件とそれらの影響を語る新書を発表する予定だが、出版する前から当局により発行禁止とされたという。
香港紙「明報」によると、「報道で今日に影響を与える――氷点週刊紀行」というタイトルの李氏の新書は全29万文字、氷点週刊が創刊以来起きたすべての重要事件および変動の経過を詳細に記述しており、それらの事件が中国の新聞メディア業界及び中国社会の環境改革における重要な意味を探求するもの。同書では「氷点」事件の多くの内幕が暴かれているという。
李氏が新書を発表する前も、当局より発行禁止を言い渡されたという。やむを得ず、李氏は原稿を香港へ持ち出し出版することにした。新書は7月初旬に発売される予定。
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