グーグル社、中国最大手検索エンジン・百度社の全株を売却
【大紀元日本6月25日】米大手検索エンジン・グーグル社は22日、同社が所有する百度(バイドゥ)の全株を一斉に売却したことを認め、同株の売却が明らかとなった。
BBCによると、グーグル社が2004年6月に500万米ドル(約5億8000万円)の価格で、百度社の全株に対して、2・6%を占める株を購入したという。それに対して、今回の売却で、グーグル社が米国証券取引委員会へ提出した書類によると、同社が得た売却によるキャピタルゲインは6000万米ドル(約69億6000万円)を超しているという。
一方、グーグル社による百度社の株売却は、6月22日の百度社の株単価が80・2米ドル(約9303円)までに下がり、5%近くの下落となった。
グーグル社のスポークスマン・フロスト氏は、「我々は、百度社が自力で中国における業務発展の成功を望んでおり、それに関心を寄せている」と述べた。
しかし、中国国内の一部のIT評論家は、ヤフーのように、中国国内企業と連携することなく、今回の株売却は、グーグル社が中国の検索エンジン企業の買収計画をあきらめ、独自での事業展開を目論んでいると分析した。
現在、中国は世界第2位を占めるインターネット市場を有しており、ネット利用者は1億人を超えているという。百度社は現在、中国市場における最大手検索エンジン企業である。
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