中国の極貧地区で血液売買盛ん、伝染病流行の恐れ

【大紀元日本6月19日】十年前から、中国中部の河南省などの地区で、血漿採集が大規模に行われ、交差感染が発生したため、深刻なエイズ被害をもたらした。中国メディアの報道では、南西部の貴州省などの極貧地区で、血漿採集の商売が盛んに発展、再び大規模感染の危機が潜んでいると報じた。

中国誌「南風窓」の報道によると、貴州省には25箇所の血漿採取所があり、年間約1500トンの血漿を採集し、全国生産量の40%を占めているという。これらの血漿採集所は極貧地区に集中し、1回の採取の値段は85元(日本円約1200円)。現地の住民は収入が非常に低いため、多くの人は月に2回自分の血漿を売ることで生計を立てている。早朝の5時から、採取所の前で血漿を売る人が行列を作り、検査を受けるのを待っている。多いときには一箇所で一日800人ほどが訪れる。中共高層部は現地政権に対し、こうした商売の検査と整頓を再三に命令しているのだか、状況は改善されていないという。

米国国家衛生研究所の研究員・胡宗義氏は、血漿の単一採取は、厳しい検査と消毒を実行しなければ、血液感染のウィルスの拡散ルートになると指摘、採取の機器と被採取者が交差感染し、大規模の伝染病を誘発する危険性が高いと説明した。同氏によると、単一採取された血漿は主に薬品製造に使用しているという。

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