ニューヨーク証券取引所、ユーロネクストと合併、世界最大の証券取引所が誕生

【大紀元日本6月4日】米国ニューヨーク証券取引所(NYSEグループ)が運営)がヨーロッパのユーロネクスト証券取引所を買収することで合意し、世界最大の証券取引所が誕生した。

ニューヨーク証券取引所は競合するドイツ証券取引所を抜いて、今回の買収に成功した。最終の買収金額は99.6億ドル(77.8億ユーロ)で、ユーロネクスト証券取引所の株主には、持ち株一株につき、新会社の株式0.98株と21.32ユーロ(約3070円)の現金が割り当てられる。

ニューヨーク証券取引所の最高経営責任者(CEO)セイン氏は、新会社の名称を「NYSEユーロネクスト 」と公表、国際本部はパリとアムステルダムに設置し、ニューヨークが新本社であると説明した。今回の合併で初めて、大西洋をまたぐ世界最大の証券取引所が誕生することになった。

新会社のCEOはニューヨーク証券取引所のセイン氏、ユーロネクストのCEOテオドーレ氏が副CEOに就任し、国際業務を主管する。

両社は共同声明文の中で、「今回の合併は平等に行われた」とコメントし、セイン氏は「両社および全世界の資本市場にとって、歴史的な重要発展である」と述べた。

合併が公表された後、ユーロネクスト証券取引所の株が2.03%上昇し、70.3ユーロに達し、ニューヨーク証券取引所の株は4%上昇し、62.45ドルとなった。

NYSEユーロネクスト の月間株式取引総額は2.1兆ドルに達する見込みで、時価総額が200億ドルになるという。

オンライン取引の発展に伴い、現在、証券市場においてはコスト削減や、顧客数の確保の圧力がますます強まり、取引所の再編が加速、取引所同士の合併または買収がさかんに行われている。アナリストたちは、証券市場でのグローバル化がさらに進むとみている。

現在、この合併案は、米国証券監視委員会(SEC)の最終審査を受けている。SECの総責任者コックス氏は、この合併は多国の投資家に恩恵をもたらすとし、歓迎する意向を示している。

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