滋賀県幼児殺害事件、中国人妻、動機の供述始める
【大紀元日本2月20日】滋賀県長浜市の幼稚園児刺殺事件で、長浜署捜査本部は19日、中国籍の鄭永善容疑者(34)を殺人の容疑で送検した。鄭容疑者は逮捕当初、放心状態だったが、その後の取り調べには淡々と応じ、幼稚園のグループ登園について「娘がなじめず、嫌だった」と供述し、動機について明確に語らなかった。19日には「周りの子供が悪い、だから殺した」と、初めて動機について具体的な供述を始めた。また殺害された二人の子供について、「憎しみはない、特定の子を狙ったわけではない」と語り、複雑な心情を明かした。
殺人現場を捜索する捜査官ら(大紀元)
調べによると、鄭容疑者は平成十一年に来日、十二年に結婚。十五年九月から昨年十月まで同市内の精神科などに通院し、この間に四カ月間入院していた。去年4月から長女が幼稚園の年中組になり、グループ通園も始まったが、周囲の人に、自分は中国から来たため言葉の壁があり、うまく周りのお母さんたちに溶け込めないなどと悩みを漏らした。8月末から鄭容疑者は個別送迎を開始し、9月にはまだグループ通園に復帰した。さらに鄭容疑者は「子どもの日常生活の中で自分の娘が仲間外れにされていると感じていた」と供述した。関係者の証言によると、幼稚園を通う長女のことを心配し、頻繁に園側に通園時の様子を聞いていたり、幼稚園にも悩みを相談したりしていたという。
家族の話などから、鄭容疑者が最近、眠れない状態が続いたことも判明。
刺殺を決意するまでの鄭容疑者の心理解明が捜査の焦点となり、捜査本部は刑事責任能力の有無についても慎重に調べるという。
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