欧州各紙、イスラム預言者の風刺画掲載でテロ誘発か
【大紀元日本2月4日】欧州各紙がこのほど、イスラム教の預言者・モハメッドの風刺漫画を掲載したため、中東イスラム教徒の強い反発を招いた。掲載の取り消しがなければ、欧州の目標・教会等を攻撃する脅迫発言が持ち上がっている。エジプトのムバラク大統領は、「欧州各紙が、こういった漫画を掲載し続ければ、テロの標的にされる危険性がある」と警告した。
中央社の報道によると、デンマーク、フランス、ノルウェー各紙に掲載された漫画の中で、預言者モハメッドを頭部のターバンに爆弾を巻き、半月刀をもつ遊牧民に描いた。さらに傍らに黒服の女2人が帯同しているという。欧米各国では報道表現の自由により風刺漫画が掲載されるが、イスラム教徒は冒涜的行為と認識している。
これらの風刺漫画が公表された直後、パレスチナ地区の2つの武装組織「エグサ決死隊」と「人民抵抗委員会」は3日、同地区のデンマーク人、フランス人、ノルウェー人を襲撃すると宣言し、「これら3カ国の外交使節団・当局関係者も襲撃目標に含まれる」と強調した。
ノルウェー政府は3日からヨルダン川西岸の事務所を閉鎖し、「脅迫声明を深刻に受け止めている」と公表。パレスチナのテロ武装兵は3日、駐ガザ地区・欧州連盟(EU)本部事務所を包囲、門には「イスラム教徒に謝罪するまで閉鎖」との抗議スローガンを書きつけた。武力攻撃を懸念した当局は3点xun_ネ来、事務所を一時閉鎖している。テロ武装兵は、「欧州の挑発により、彼らの組織と教会が我々の標的になろうとしている。デンマーク、フランス、ノルウェー政府に48時間以内の謝罪を要求する」という声明を発表した。
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