米上院司法委員会、アリート氏を最高裁判事に決定

【大紀元日本1月25日】米上院司法委員会は24日、ブッシュ大統領が昨年10月に指名した米連邦最高裁次期判事候補、保守派のサミュエル・アリート連邦高裁判事(55)の最高裁判事就任を承認し、上院本会議に指名承認を求める手続きを取った。

中絶や死刑制度などに関する重要判決でカギを握ってきた中道派のサンドラ・デイ・オコーナー判事の後任に保守派のアリート判事が就任することで、最高裁の「保守化」に一歩近づくことになる。最高裁の新たな内訳は保守派4人、リベラル派4人、中道派1人。保守派が占めることで、ブッシュ大統領が目指す最高裁の構成目標に一歩近づいたといえる。

BBCの報道によると、メンバー18人からなる上院司法委員会のうち、共和党は賛成の10票、民主党は反対の8票で指名を承認。民主党は、アリート氏が最高裁判事になることで、中絶や死刑制度などの生命倫理や政治と宗教の関係などで最終判断を下す最高裁が「保守化」する可能性が高くなるが、25日に審議を開始する上院本会議で、民主党が議事妨害による指名拒否の姿勢がみられないことから、週内にも与党共和党の賛成多数で承認、新判事に就任する見通し。

アリート氏はイタリア系アメリカ人で、プリンストン大学とエール大学法学部で学び、1990年、現大統領の父親ジョージ・H・W・ブッシュ大統領に指名され、以来、15年間にわたりフィラデルフィアの連邦高裁判事を務めている。91年に妊娠中絶の際、妻が夫に知らせることを義務づけたペンシルバニア州法を支持する少数意見を取り入れ、中絶反対の立場であるとされている。

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