河南省:重油12トン流出、黄河汚染懸念
【大紀元日本1月9日】松花江汚染事故に相次ぎ、黄河支流の伊洛河で6日、流域の河南省巩義市第二発電所から約12トンの重油が漏洩、内の6トン支流に沿って黄河へ流れた事故が発生した。環境保護局は厳冬氷点下の影響で重油輸送管に亀裂が生じたことが原因と見ている。
香港紙によれば、6日の午前10時、河南省鄭州市および巩義市環境保護局が環境事故予防調査を行った際、巩義市に流れている伊洛河の水面に重油が浮かんでいるのを発見、調査の結果輸送管から漏れていることが明らかとなった。調査職員は直ちに同発電所に重油の輸送を停止するよう連絡した。
当局は作業船を派遣、活性炭、スポンジ付きのオイルフェンスなどを使用し、重油を取り除く緊急措置を施した。当局はさらに、20トンの活性炭、トラック32台分の麦藁および稲藁、トラック7台分のスポンジおよびシュロ・クッションを調達した。また、3台の監視測定装置付き移動車を配備し、伊洛河および黄河の各拠点で一時間ごとに監視測定を行うことにしたという。
黄河流域の現地住民によると、7日に黄河から取水停止の知らせが通告されたが、断水の原因は伝えられなかったという。河南省のほか、山東省の一部の都市も黄河からの取水が禁じられたという。
中央と地方の環境保護部門は、当事故についていまだに公表していない。
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