続報・汕尾虐殺事件:警察、村を封鎖、村民代表を捜査中
【大紀元日本12月11日】土地収用に対する補償金の未払い問題をめぐり、中国広東省汕尾市東洲村で起きた村民射殺事件はすでに五日目に入ったが、事態はますます深刻化している。現在も多数の警察が現場を封鎖し、厳戒態勢を敷いている。さらに、当局は同事件の責任を地元村民と村民代表になすりつけようと企み、村民代表らを逮捕しようとしている。
大紀元の取材に応じた東洲村民によると、8日に汕尾市公安局は正式に三人の村民代表を指名手配することを発表し、罪名は「麻薬使用」であるという。警察と公安は各戸を捜査し、代表らの行方を追っている。代表らは現在、逃亡中であるという。
9日、多数の当局幹部が村に到着したため、喪服姿の村民らは発砲事件の現場にやってきて、亡くなった親族の遺体の引き取りを許可するよう幹部らに懇願したが、拒否された。
すでに確認された村民の遺体は15体。身元不祥な人もいる。また15人が逮捕され、家族との面会を許されていない。
9日午前8時から、当局は村でラジオ放送を流し続け、村民が武力を駆使したから、警察は防衛のため催涙弾を使ったところ、3人が死亡したという過失事故が起きたという内容だった。情報筋によると、警察が3人の遺体に警察の制服を着換えさせ、写真を撮っていたところを目撃したという。また、一部の死体が警察の制服に着換えさせられた後、火葬場に運ばれたという。
さらに、中央社の報道によると、10日夜現在、現地の公安局は8人の村民を逮捕したと発表したという。
事件は強制収用された山林や農地、養殖湖沼などの補償金の未払い問題に対する地元村民らの抗議から始まった。中国公安当局は12月6日、3000人以上の武装警察を現地に派遣し、抗議する農民らを武力で制圧、多数の犠牲者がでた。すでに70人以上が射殺されたことが調査で分かった。