中国東方航空:機長10人、安全運行問題を理由に集団辞職
【大紀元日本11月28日】中国国内紙によると、中国東方航空(チャイナ・イースタン・エアライン)の子会社・江蘇公司で機長10人がこのほど、会社側が安全運行を遵守していないなどの理由で集団辞職した。
江南時報と東方早報によれば、10月23日、江蘇公司の機長18人は、連名で同社経営幹部に嘆願書を提出し、安全運行を遵守するよう要請したという。しかし会社側は問題をごまかし、実質的な改善策を講じなかったため、10人が11月17日に集団で辞職願いを提出したという。
江南時報の記者は東方航空の江蘇公司広報部に電話で取材したところによれば、広報部の責任者は離職事実を認め、100人あまりのパイロットがいるので、たった10人の離職は大きな影響がないと強調した。記者から安全運行問題について聞かれると、事実を歪曲しているとし、あくまでも機長ら個人の見解であるにすぎないと釈明した。
辞職者の 1人によれば、辞職した原因は給与の問題というより、一番の理由は安全運行の環境が整っていないからだという。人脈関係のあるパイロットは重大ミスを犯しても、責任追及されないことや、一部の教官と機長はS.O.P(標準操作マニュアル)すら理解できていないという社内のずさんな管理状況を暴いた。
報道によると、2004年7月にも、中国某大手国営航空会社のパイロット14人(大半は教官と機長)が集団辞職し、民間の「奥凱航空公司」に転職した。
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