胡は「ゴルバチョフ」になれるのか

【大紀元日本9月24日】共産党脱党のうねりの高まりと共に、中国共産党を解散し、中華民国再建の呼び声がますます強まっている。多くの人は中国共産党の総書記、中共国家主席兼軍事委員会主席を務める胡錦涛に希望を託し、彼を啓発し、天意に従い邪悪な共産党を解体し、国民を水火の難から救う中国のゴルバチョフとなり、その名を後世に残すよう勧めている。こうした人々の心情は理解できるが、胡錦涛の勢力と能力を過大評価しているように思える。つまり胡にゴルバチョフになる能力はないということだ。

胡はなかなかの智者である。彼は誰よりも明確に現在の国内、国際政治の情勢を把握しているはずだ。そして、明確に理解しているからこそ、敢えて中国のゴルバチョフにならないのではないだろうか。

伝統的な共産党的考え方により胡の中に形成された不安要因と楽観要因。不安要因といえば、もちろん江沢民である。この「上皇」は内部の人間であり、常に胡の「一言一句」を注視している(政治局から外交人員まで胡の腹心は果たして何人いるのか)。小さな過ちでもあれば直ぐにつるし上げられ、江の「鶴の一声」で宿敵にされてしまう。江の意のままになる腹心・曾慶紅がいつでも彼の代わりを務めることができる。他方、楽観要因とは、一般国民と、法輪功のお年寄りたち、そして頼りない民主活動家(中国の民主政党派は現在の中国共産党に対抗できるまで成長していない。未だにまとまりのない砂の状態だ。)である。

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