広東省:薬品汚染で魚が大量死亡

【大紀元日本8月28日】広州日報によると、中国南部の広東省雷州市流沙港で、8月17日より連日、養殖池の魚が大量死する事件が発生したという。港から300メートルを離れたハマグリ養殖場で使用されたフェンプロパスリン(Fenporpathrin)が原因だと見られている。

延べ4キロメートルある流沙港内に約3000の養殖池があり、今回の損失額は6000万元(約7億8千万円)に達した。死亡が発生した養殖池で養殖されたヨウジウオ、石斑魚(ハタ)、マグロなどの大半は国際市場へ輸出しているという。

魚大量死の通報を受けた派出所の調査によると、ハマグリ養殖場の工員が、大量のフェンプロパスリンを海岸付近の砂浜に散布した事が原因のようだ。養殖場の工員は、ハマグリをエサとして食する魚、えびやカニの駆除にフェンプロパスリンを使用していると認め、ハマグリには害がないとしている。雷州市当局はこの事件についても既に調査を始めたという。

専門家によれば、フェンプロパスリンは農薬として使用され、脊髄動物及び魚類に対して毒性が非常に強いものである。ヒト及び哺乳類動物に対しての毒性は弱いと見られるが、海外では厳しい農薬制限を設けられているため、中国国内でも規制化学物質として制限されているという。

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