湖南省:病死したブタの加工品が市場へ

【大紀元日本8月11日】中国湖南省宜章県の東にある「宜章県畜牧水産局病死動物無害化学処理場」(以下処理場)が病死の動物を食品に加工して市場に出しているという読者からの告発を受け、湖南省の地方紙「三湘都市報」の元記者・李凌氏と李根氏がこのほど事情調査を行ったところ、同処理場が病死のブタを腊肉(=燻製にした肉)や食用ラード、飼料などに加工して市場へ出し、不正な利益を得ていることが明らかになった。当事件を調査した二人の記者は、調査結果を報道したため解雇され、現在失業中である。中国輿論監督ネット(民間サイト、中国当局によりすでに閉鎖された)が伝えた。

処理場は現地政府機関・宜章県畜牧水産局からの許可を受けて行っているという。病死のブタは水産局から仕入れ、加工された食品は郴州などの地域へ売り出している。

同水産局は京珠高速道路で、動物防疫監督臨時検査コーナを設け、往復の車両に病死した動物があるかどうかをチェックし、発見した場合、焼却費として一匹あたり50~200元を徴収し、動物を農用運送車両で処理場まで運びさらに処理場に売り渡す。

処理場の職員の話しによると、ブタ肉は主に食用のラードと腊肉に加工され、大歓迎されている。ブタの皮は塩で処理した後に皮革製造会社へ売っている。油かすは餅に加工し飼料に用い、骨は粉にして同じく飼料として使う。また、処理場の責任者によると、水産局へ諸費用を支払わなければならないためコストは高くなり、ラードの最低価格は3500元/トンという。

処理場の鉄門(処理場から県まで約4キロ)(李根氏撮影)

高速道路にある「湖南省境界動物防疫監督宜章臨時検査コーナ」

処理場(水産局は本来の弾薬倉庫を処理場に利用)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。