中国:国民の5割が医療を受けられない

【大紀元日本8月2日】中国政府が1994年から10年にわたって推し進めてきた医療制度改革は失敗に終わっているようだ。この10年来、高騰する一方の医療費に苦しまれ、貧困層が治療を受けられない状況はまったく改善されていない。当局の医療改革研究の最新報告書から、中国政府が、WHO(世界保健機構)の協力のもとで行った医療体制改革は、失敗に終わった事実が浮き彫りになったことが伺える。新唐人テレビが伝えた。

国民の48.9%は、経済上の理由で、治療を受けられない。治療を受ける人も、高額な薬代や、医師への謝礼、有名医師の診察券のヤミ高額販売などの問題に耐え忍ぶしかない。

中国政府の調査によると、農村部では、診察を受けるべき人の37%、入院治療すべき患者の65%(1993年は58%)は、高額の医療費に悩まされ、病院で診察を受けていないという。

中国本土のネットサイトで、「医療制度改革が進むにつれ、百姓はますます治療を受けられなくなる」という批判の声が掲載された。

現在、中国の医療資源の8割は都会に集中しており、そのうち3割は大型病院。基礎医療機構、とくに農村部の病院は縮小される一方。

中国の県以下の町村では、公共保健機構の3分の1は正常に運営されているが、残り3分の2は、機能していないか、または廃院の危機に瀕しているという。

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]