広東省:エボラウイルスまん延の疑い、政府が情報封鎖
【大紀元日本7月28日】中国広東省でエボラ出血熱が既に蔓延しているのではないかの疑いが強まっているが、広東省のある税関職員が提供した極秘情報によると、深セン、広州、東莞、恵陽、ボローなどの各地で今年3月に、奇妙な病気が頻発し、多数の人が死亡したという。エボラウイルス感染症とみられるが、中国当局が厳重に情報を封鎖している。
情報提供筋によると、2005年1月、中国広東省深セン市の海域で、中国税関の船が密輸捜索活動中に、ある国籍不明の船と衝突した。税関職員2人は黒人船員と接触する際にけがをした。2月末その中の1人楊さんは原因不明で死亡した。楊さんの妻子もその後隔離され失踪した。もう1人の江さんも強制拘束された後に、行方不明となった。
楊さんの不倫相手の女性は、2月の始め、吐血や腹痛などを訴え、入院して2週間後に死亡した。死亡時には、体内から大出血し、その後、救助活動に参加した2人の医師も、同じ症状で死亡した。病院関係者の話によると、患者は発病後、体がどんどん溶けていったという。この症状はエボラウィルス感染症に非常によく似ている、伝染経路は血液らしい。ただちに病院が閉鎖され、中国当局が情報封鎖に乗り出し、密輸捜索活動に参加した職員や、死者らと生前接触があった人たちが強制隔離された。対外的には、エイズ感染と称している。
3月26日早朝、深セン市の南豪鎮で、ある私立診療所で、21歳の女性が死亡時全身が溶け、大量の血の海となった。診療所のオーナーは失踪しており、大家さんの通報を受け、駆けつけた保健署職員らは、特殊防疫車を出動し、現場を厳重に消毒し、重症のエイズと称した。診療所と死者の自宅の美容室の関係者は全員強制連行された。
3月27日に、恵陽、橋背、水祖坑などの地区で、短期滞在者らに、腹痛、内出血などの病状が現れ、深セン市の関係者らは現地に駐在するようになった。調べによると、患者らは、深センとビジネス関係がある他の地域の貿易商がほとんどで、台湾籍の女性も含まれているという。しかし、28日正午すぎに、情報源が原因不明のままで、一切遮断された。その後の電話調査によると、現地保健署の職員は、大規模な消毒作業を頻繁に行っている、現地の人々は、情報を漏洩しないよう警告をうけた。多数の人は、連れて行かれて、消息不明となった、死傷情報がまったくないという。
3月28日東莞で、現地を偶々訪れていた女性が、内出血したため、ある私立診療所に立ち寄ったが、医師の通報を受け、保健署の職員が出動し、すぐに診療所が封鎖され、厳密に消毒された。当事者らはそのまま連れて行かれたが、大勢の群衆が一部終始を目撃したという。
ボロー地区の湖頭で同日、ある地方出身者は、内出血の症状を訴えた、現地の一部の私立診療所は、すぐに厳密な保健検査を受けたが、午後になると、情報が完全に封鎖され、診療所に勤務する複数の医師が拘束され、診療所も営業許可証に不備があるとの口実で、強制閉鎖された。
深センと広州を結ぶ広深高速道路で同日、広州のトラック運転手が運転中に、原因不明の吐血を起こし、昏睡状態に陥ったので、軽い交通事故を起こした。通りかかった運転手の話によると、事故運転手は吐血が止まらなくて、即座に道路管理者に連れて行かれた。現場に駆けつけた保健所の職員らは、その道路管理者を強制拘束した。理由は事故運転手と接触があったからという。その人の消息は不明のまま、目撃者は数人いる。この事件は、中国国内情報サイトのBBCネットで一時報道されたが、すぐに強制削除された。内情を知る関係者らは、当局から警告を受けたらしく事件の詳細を語ることを硬く拒んだ。
医療関係者の話によると、今回のエボラウイルス感染症は、血液からの感染と見られている。空気感染の症例はまだ現れていないという。しかし、深セン市は貿易中枢のため、人の出入りが頻繁で、もしエボラウイルスが変異を起こし、空気感染をするように変化した場合は、SARSよりも恐ろしい伝染病の大流行に成りかねない。
現在、今年3月に極秘情報を提供した税関関係者とは、連絡が取れなくなり、中国当局に監禁された可能性が非常に高い。当局の厳重な情報封鎖で、奇妙な病気の進展状況は把握できないが、最近中国各地で各種の伝染病が多発し、死亡する情報が相次ぎ暴露されている。国外での感染を防ぐために、この情報を日本語ネットでも公開することにした。これらの地域を訪れる人には、病気の疑いがある人と、血液や傷口の接触をしないことや、自身の予防強化などを勧めている。腹痛や、内出血などの症状には要注意で、腹痛と同時に、肺炎のような咳、寝汗をかくなどの症状が伴う場合も、厳重に注意しなければならない。