評論:総統に邁進する馬英九氏
【大紀元日本7月28日】さすがは台湾の最も輝かしい政治スター・馬英九氏だけのことはある。対外的に勝ち続け、未だ負けを知らない。台北市長選挙では陳水扁総統に勝ったこともある。先日、国民党主席の座を獲得したことで、国民党員の中で最も愛される政治家であることが証明されたわけだ。
筆者に言わせれば、もし国民党内の民主的な構造がなければ、馬英九氏が台頭するにはまだまだ無理があったと言わざるを得ない。ゆえに、馬英九氏が選挙に勝ったことは、国民党の新世代のエリートが実際の行動を通して、国民党の民主化のために大きな勝利を収めたことを意味している。これはただ、馬英九氏個人及びその団体の勝利に留まらず、国民党の勝利であるといえる。
ただし、馬英九氏の直面する挑戦も多々あろう。特に選挙期間中に起きた馬英九氏と王金平氏との不和は、馬英九氏が誠意をもって解消しなければならないものである。特に注目すべきなのは、従前から共産党が、反共のイメージをもつ馬英九氏を嫌がっていること、そして、連戦・前主席が共産党と聯合する「平和の旅」に熱中していることである。その兼ね合いをいかにうまく調整するかが、馬英九氏の智慧が試されるところである。
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