中国各地で猛暑、電力と水の供給が大ピンチ

【大紀元日本7月12日】中国各地は連日、高温猛暑に見舞われ、電力の供給に黄色信号。一部の企業は電力供給制限を受け、ほぼ操業中止となって、大きな経済損失を被った。

世紀経済紙の報道によると、7月になって、北京の気温は40年来の最高記録を更新し、上海も71年ぶりに最高記録を刷新した、安徽省や重慶市、湖南省、浙江省を含めた東地域、広州市が所属する南地域なども、高温警報が鳴り響いた。

電力の供給は、大ピンチ

中国全土の25の県で、電力供給制限が実施され、深刻な電力不足で、経済活動が大きな影響を受けた。 北京市は、7月6日16時30分に、電力使用量が、史上最高の1001万キロワットに達し、電力供給に黄信号が点灯した。

電力事情が一番深刻な浙江省は、7月4日から、毎日電力供給削減目標を500万キロワットに設定した。それでも、1日の電気使用量は約1560万キロワット、負荷率の96%以上までに達し、電力供給元の浙江省電力公司は、県内において、ピーク時の電力供給は、850万キロワットが不足すると試算している。県内各地で緊急対策会議が開かれている。

観光地の杭州市は、夜景装飾照明を取りやめ、一部の企業は、週に4日間休業し、3日間だけ操業するという電力制限を受けた。電力を多く消費する企業と設備は、すべて操業中止となった。市の重点建設項目と電力建設項目も、電力のピーク使用時を避けるように進行される。ある靴下製造メーカーは、納期が確定できないため、注文を安易に受けられなくなったと嘆いた。企業経営者は、深刻な電力不足で、頭を抱えている。

猛暑がもたらした水不足問題

北京市水道局の職員によると、北京市の水を供給する密雲ダムと官庁ダムの貯水量は急速に減少し続ける一方、需要は増え続け、7月5日についに240万立方メートルに達したという。

杭州市の水使用量も、1日に140万立方メートルに達し、供水限度ギリギリに近づいている。

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