エドガー・ケイシー:輪廻転生の神秘

【大紀元日本7月17日】人間は、身体的な障害を抱えたり、治療不可能といわれる病気にかかったりなどの不幸に見舞われることがある。他人は健康で幸せな生活を送っているのに、なぜこんな目に遭うのかと自分の運命を嘆き、肉体的な苦痛に耐えなければならない。そんな時人々は、天に向かって嘆くのである。「なぜ私がこんな苦しい思いをしなければならないのですか?」

表面的に見れば、このような不幸は、不公平であるように考えられている。しかし、 エドガー・ケイシー(1877-1945)のサイキック・リーディング(催眠状態に入り、他次元からのメッセージを伝える)によると、前世に行ったよくない行為、つまりカルマ(業力)が現在の苦しみや病気の根本原因であり、あらゆる苦痛、不幸にすべてその原因があると言っている。彼のリーディングを研究している西洋の科学者たちは、現世に病気で苦しんでいる多くの患者たちの原因が、遥か昔の前世にあるということを発見した。

ジナ・サーミナラ博士の著書、「転生の秘密―超心理学が解明する エドガー・ケイシー〈秘密〉シリーズ」は、エドガー・ケイシーによるリーディングの症例を紹介している。数ある症例の中、リーディングにより中世ローマ帝国時代から転生したことがある患者を紹介しよう。

ある45歳の女性は、36歳の時にポリオにかかり、麻痺のために車椅子に頼る生活をしていた。医者を転々とした後、エドガー・ケイシーに辿り付き、リーディングで前世を見てもらった。ケイシーによると、彼女の病気は古代ローマ帝国時代に彼女が行った行為が原因だった。西暦37年から68年、皇帝ネロがローマを支配していた時代、彼女は王家一族のひとりだった。ネロ皇帝はキリスト教徒に対して残虐な迫害を繰り返したが、それに対して彼女は全く同情せず、大競技場で手足を切断された教徒たちを見て、せせら笑ったのである。その時のクリスチャンたちに対する彼女の冷笑が、今病気となって反映されたと言うのである。

また、皇帝ネロの時代、上流階級を生きた少女の例もある。彼女はクリスチャンたちが大競技場で拷問されるのを見て楽しんでいた。幼い少女の信者がライオンに食べられるところを、大笑いしながら見物したのである。殉教者たちの苦しみを楽しんだこの人物は現世で結核を患う少女に転生したのである。

ある映画監督は、17歳のときにポリオにかかり、それ以来びっこをひいて歩いていた。ケイシーのリーディングによると、彼は古代ローマ時代、兵士だった。彼は上からの命令により、無抵抗のクリスチャンたちを迫害した。彼の罪は、命令に従って迫害に参与したことではなく、信仰を堅く守った人たちをあざ笑ったことだった。彼の肉体的障害は、そのときの行為が原因だった。

ある男性は、16歳の時に交通事故に遭い、体の麻痺のために車椅子に頼る生活をしていた。7年半後、彼が23歳になった時、彼の母親がケイシーにリーディングを依頼した。彼もまた、古代ローマ時代に兵士としての人生を送り、クリスチャンに対する迫害に直接参与するだけでなく、それを、楽しみ、傲慢でもあった。従って、彼は現世で苦しみを味わうことになったというのである。

これらのリーディングによれば、病気や不幸の根本原因は必ず過去に原因があり、西洋医学で発見されている表面的な病原菌というより、人智を超えたもっと深いレベルでの要素が人間の運命を支配しているということが伺える。また、これらの症例は、「善には善の、悪には悪の報いがある」という中国の古い諺にもつながるようである。最初の2人のケースでは、直接クリスチャンの迫害に参与していないが、彼らは正しい者たちを支持せず、同情することもなかった。そしてそのつけが、現在の苦しみとなって戻ってきたのである。「因果応報」の原則は、ほんの少しの行為も見逃さないようである。

 (正見ネットより)
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