呉葆璋氏:世界情勢から見た『九評』(共産党についての九つの論評)
【大紀元日本6月27日】天安門事件16周年を記念して、5月30日に「大紀元時報」欧州のフランス支社及び海外民運連席会議の共同主催によるシンポジウムが開催された。テーマは、「共産主義と中国の人権‐天安門事件16周年」である。シンポジウムでは、フランス文化部長、教育部長などを歴任し、長い間中国の人権に関心を持ってきた国会議員のジャック・ラング氏及びフィリップ・フォリオット氏の協力の下、元フランス国際ラジオ放送局・中国語主任担当の呉葆璋氏が、「世界情勢から見た九評」というテーマで講演を行った。以下は、呉葆璋氏の講演内容である。
それでは「九評」という中国語の意味から始めたいと思います。「九評」のローマ字表記は「JIUPING」と書きますが、「九編の評論」という意味です。「九評」という二文字では、あまりに簡潔過ぎるように聞こえるかも知れませんが、その内包はとても深いものです。
「九評」は過去40年の中国政治の歴史の中で、二度ほど現れたことがあります。一度目の「九評」は、60年代に現れました。1963年から1964年の間に、旧ソ連共産党に対して回答した公開文書を中国共産党理論の刊行物、「紅旗」という雑誌と、「人民日報」が共同で発表した9編の評論文章がそれです。この評論文は、中国とソ連の間の論戦をピークに押し上げました。論戦は旧ソ連の第20回の代表大会まで遡及することができます。この大会で、総書記フルシチョフは非スターリン化路線を打ち出しました。しかし、それは中国路線との対立を生み出し、論戦が始まったのです。フルシチョフは、農業政策の失敗を問われて退任しますが、中国は自分たちの九評が効を奏してフルシチョフ政権が倒れたと述べ、それを誇りに思っているようです。
関連記事
トランプ政権が敵対的政権の金融センターを標的に定めたことで、中国に対する米国の「戦略的曖昧さ」の時代は終焉を迎えた
トランプ政権が難航するCDC局長人事で指名したシュワルツ氏。巨大保険会社の幹部歴を持つ彼女は、コロナ禍の「負の遺産」を隠蔽するのか、それとも真相究明に動くのか。組織改革と利益相反の狭間で揺れる米公衆衛生の核心に迫る
ある冬の夜、一頭の牛の最期に立ち会った牧場主の告白。「効率」や「平等」という言葉では片付けられない、命を背負う責任と、過酷な現実に立ち向かう「男らしさ」の本質を紹介する
AIがもたらす「豊かさ」は、しばしばインフレを過去のものとし、貨幣さえ意味を失わせる未来像と結びつけて語られる。だが、その見方はあまりに楽観的だ。AIが供給力を押し上げても、価格も貨幣も、そして経済の摩擦も消えはしない
イランは反撃されることはないと過信し、代理勢力を通じた挑発を続けてきた。しかし、トランプとネタニヤフという「ルールを厭わない」指導者の登場が、その慢心を打ち砕く。軍事拠点を破壊され窮地に陥るイランの誤算を暴く