台親民党主席訪中 スピーチ中継消音され

【大紀元日本5月10日】台湾第二の野党である親民党の主席・宋楚諭氏が、今月の初め中国を訪問した。5月8日、中国政府は急遽国内外のマスコミに対し、大幅な取材制限を実施し、予定されていた生中継も中止となった。その理由としては、前日の7日、南京にある故孫文の墓所を宋氏が訪問した際、中国政府が用意した台本に従ったスピーチを行わなかった為だと言う。そのため中央テレビの生放送番組中にもかかわらず、スピーチの音声が消されるという措置が取られた。さらに、宋氏がその発言の中で、中華民国という表現を使用したため、中国政府を刺激したという見方がなされている。

一連の出来事について、台湾親民党総召集人の陳志彬氏は、記者の質問に対し、以下のように述べた。「宋主席は台湾人民を代表し、毅然と志を述べたまでであり、中国政府が受け入れるかどうかと言うことは、また別の問題である。これは今回の訪中の意義でもあり、なにも中国共産党の顔色を伺い、その指図を受けるという必要はない。これは国民党の方針と大きく異なる我が党の理念でもある」。

宋氏の訪問と対照的に、国民党の連戦氏が中国を訪れた際、中国政府は破格とも言えるような扱いで、連氏を迎え、国内の各メディアも大々的に報道をした。

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