フォルクスワーゲングループ、中国で大幅な損失

【大紀元日本5月8日】ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲングループが発表した今年の第1四半期の業績概要によると、同社は中国市場で、1700万ユーロの損失を出している。去年、中国市場から1.06億ユーロの収益があったが、市場シェア率は去年の30%から11%に落ち込んだ。

フォルスワーゲングループは率先して中国に投資してきた、欧州最大の自動車メーカーである。中国へ進出後、上海汽車公司、長春一汽集団と二つの合弁企業を設立し、90年代と今世紀の始めにおいて、中国自動車市場で絶対的な地位を築き上げた。90年代末、中国での市場シェア率は70%を超え、中国市場はフォルスワーゲングループにとって最も重要な海外市場となった。しかし、去年この数字は30%に下落し、今年第1四半期には11%まで下がった。

米国投資銀行ゴールドマン・サックス(The Goldman Sachs Group, Inc)は、フォルスワーゲングループの今年度の中国市場での損失は4億ユーロに達すると予測した。その原因の多くはフォルクスワーゲングループがコントロールできるものではない。中国政府が銀行の融資を厳しく規制したため、自動車販売会社と消費者が受けられる融資額が大幅に減少したのである。また、各自動車メーカーが過剰生産しているため、値下げ競争が繰り広げられ、フォルスワーゲングループも販売価格を下げざるを得なかった。

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