各国は中国のスマートカーがもたらす可能性のあるデータや国家安全保障上のリスクに対し、防止措置を講じている。写真は中国の蘇州港で、輸出のため船積みを待つ比亜迪(BYD)の電気自動車(AFP via Getty Images)

中国のスマートカーが「スパイ車」に? 各国が制限措置

中国のスマートカーが海外市場に急速に進出する中、車載カメラやマイク、GPS、通信システムを巡り、各国でデータや国家安全保障上の警戒が高まっている。現在、英国、米国、ポーランド、イスラエルなどが、それぞれ程度の異なる制限措置を講じている。

英紙ガーディアンは10月1日、英国防省が今年、中国製部品を含む自動車について、一部の機密性の高い軍事施設への立ち入りを禁止したと報じた。対象には英空軍ワイトン基地(RAF Wyton)や、ドーセット州にある特殊舟艇部隊(SBS)の本部がある。英国の防衛関連企業も2025年、データの安全保障上のリスクを減らすため、中国製電気自動車と携帯電話をペアリングしないよう従業員に注意を促していた。

9月30日には、英情報局保安部(MI5)が英国の大学に対し、中国通用技術研究院(China General Technology Research Institute)との協力を停止するよう、異例の公開警告を発した。MI5によると、同機関は中国の情報機関の隠れみのとして利用されており、英国の研究者への研究資金提供を通じて、先端技術事業に関する機微な技術や研究成果を入手しているという。

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