2026年3月5日、全人代に参加する軍の代表(Lintao Zhang/Getty Images)

中共軍の粛清どこまで 軍選挙委メンバー11人中9人が失脚

ここ3年、中国共産党(中共)軍内部では対立と粛清が続き、その規模は拡大している。軍・武警部隊の全国人民代表大会(全人代)代表は、これまでに46人が罷免された。さらに、軍の全人代代表を「選出」する軍隊選挙委員会(軍選挙委)では、発足当初の11人のうち、主任だった張又俠を含む9人が相次いで調査や処分の対象となった。その後、委員に加わった方永祥も長期間、公の場から姿を消している。

中共第14期全人代常務委員会は今年8月28日、張又俠の国家中央軍事委員会副主席、劉振立の国家中央軍事委員会委員の職をそれぞれ解任した。同時に、張又俠、劉振立、元戦略支援部隊司令官の巨乾生、元中央軍事委員会弁公庁主任の鍾紹軍の4人を全人代代表から罷免した。

第14期全人代の軍・武警部隊代表は、2023年初めの選出時点で281人だった。現在までに、公表された範囲で全人代代表を罷免された高級将校は46人に上り、内訳は上将22人、中将18人、少将6人となっている。

▶ 続きを読む
関連記事
ネパール大洪水の被害を拡大させたのは気候変動ではなく、それを恐れるあまり地質学的に脆い渓谷へダムや作業員を過密に投入した性急な再エネ開発だった。気候対策の暴走が生んだ人災の側面を鋭く告発する論評
中共江蘇省当局は民間組織12団体を取り締まり、このうち7団体が緊急救援組織だった。関係者は、民間救援隊が被災地の実態を外部に伝えることを中共当局が警戒していると指摘する
スウェーデン出身の半導体研究者ヘンリー・ホマユン・ラダムソン氏が中国・上海で死去した。63歳。2016年に中共の「千人計画」に参加し、中国科学院などで半導体材料の研究に携わっていた
中共の高級将校の失脚が相次いでいる。第14期全人代代表を罷免された軍高官は3年間で46人に上り、上将22人、中将18人、少将6人に及ぶ