日本の急所を狙う中露「独裁の枢軸」
「スパイ天国」脱却へ ビジネスパーソンが直面する防諜の最前線
ウクライナにおける戦火や台湾海峡をめぐる緊張は、一見すると日本国外の限定的な地政学リスクと捉えられがちである。日々の業務やサプライチェーンの維持に追われるビジネスパーソンにとって、安全保障とは国家が専管すべき領域に映るかもしれない。
しかし、その防諜やリスクマネジメントに対する意識の隙こそが、我が国が直面している最大の課題である。世界は今、冷戦期を超える秩序再編の渦中にある。その地殻変動の核心とは、中国とロシアという二大国が、軍事・経済・情報・先端技術のあらゆる領域で実質的な協調体制「独裁の枢軸(Axis of Autocracy)」を構築しているという厳然たるファクトである。
中露両国が既存の国際秩序を再構築するために連携を進める中で、その地理的・地政学的な境界線上に位置しているのが、我が国・日本である。ビジネスパーソンが日常的に扱う先端技術データ、グローバルなサプライチェーン、および日々接しているインターネットの情報空間そのものが、すでに中露による「非公然な影響力工作」の対象となっている。私たちはもはや無関係な傍観者ではいられない。
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